こんにちは。責任の重さから心臓外科手術の直介には死んでも入りたくない、ライターのレナです。
看護師の仕事をしている人なら誰しも
責任が重い、嫌になっちゃう
って1度は思ってしまいますよね。
いつしか口癖のように発している自分がいませんか?
私も今は育休中ですが、仕事をしていた頃はため息とネガティブ発言の常習犯でした(笑)。
同期とご飯に行けば仕事の愚痴ばかり。中々恋バナでは盛り上がれないものです…。看護師同士なんて、皆そんなもんじゃないでしょうか。
看護師という職業と切っても切れない関係にある、責任とストレス。
今回はそのお話です。
自分が「看護師向いていないな」と思う瞬間
私の看護師人生を通じて、その責任の重さ、ストレスから「看護師向いていないな…」としみじみ思ってしまった時は
- ミスが許されない看護業務を行なっている時
- 患者の異常に気がつかず対応が遅れてしまった時
- 患者さんの急変に対応できなかった時
- リーダー業務を任された時
- プリセプターや後輩指導を任された時
- 責任番を任された時
の6つです。
どれも皆さん、経験があるのではないでしょうか。
1、ミスが許されない看護業務を行なっている時
何よりも普通のサラリーマンと違うのが、看護師の業務が患者さんの生死に関わる部分が多い事!
日常的な業務として配薬(どの薬を誰がどれくらい飲むのか、医師の指示通りに薬を配る事)や点滴作成ながあると思いますが、これも1つ間違えてしまうと、患者さんの生命に関わります。
当たり前ですが、与薬は医師の指示通りに、正確に行う事が求められます。
さらに言えば、指示通り行うだけではなく、それが本当に正しいのか常に確認が必要です。
医師も人間ですから、指示を間違う事はたまにあります、それは仕方ありません。
しかし投与する前に看護師が異変に気付く事ができれば、患者さんには投与されず、事故を未然に防ぐ事ができますよね。
そして最終的に投与するのは「自分」です。看護師です。投与した本人に責任が全くない、なんて事は絶対にありえません。
とはいえ看護師だって人間、ミスは起こり得る
しかし、ダブルチェックやトリプルチェックを厳重に行っていても、起こってしまうミスもあります。
ミスが起こってしまった時、患者さんの状態に変化をもたらしてしまうことや、何かしらの応急処置が必要になってしまうこともありますよね。
最悪の場合、「死」に至ることも…
インシデント・アクシデントが起こってしまった場合、必ず医療安全委員会が入り、原因追求される日々。
患者家族から訴えられることもあると思います。
そうなれば、自分が看護師として働いていく自信なんて喪失してしまいますよね。
また、免許が剥奪されてしまうなんてこともあるかもしれません。
考えれば考えるほど恐ろしく、そういったことが起こらないようにする為にも、常に緊張感を持って仕事をしなければなりません。
- 責任の重さ、責任の重さからくる緊張感
- ミスは起こりうるがミスが許されない環境
これが看護師の日常業務における、日々のストレス源になっていると思います。


2、患者の異常に気がつかず対応が遅れてしまった時
日常業務をこなしている中で


なんてことを先輩看護師に言われ、「ハッ」となったことってありませんか?
私はありました。
患者さんは何かしらの健康を損ねて入院しているわけなので、当然一定確率で異常が発生します。
その異常にまず最初に気付くことができる、気がつかなければならない存在であるのが、一番患者さんの近くにいる看護師という存在。
中には急変に繋がる、重篤な異常も存在します。
急変に繋がるには、何かしらの前駆症状が出現している事がほとんど。
- バイタルサインに異常があった
- 何か活気がなかった
- いつもより食事摂取量が少なかった
- いつもと違う症状を訴えていた
ちょっとした変化でも、患者さんの体内では何か変化が起きている事のサインになるわけです。
こうしたサインを、看護師は見落とすわけにはいかない、重い責任があります。
後になって
あの時対処していれば…
そんな風に思うことは、きっと誰もが1度は経験しているのではないでしょうか。
自分の知識不足、観察不足、アセスメント力の低さ。自分に嫌気がさしてしまいますよね。
落ち込み、仕事が嫌になってしまいますよね。
そんな時「もうやめたい」と口に出してしまう人は多いのではないでしょうか。

3、患者さんの急変に対応できなかった時
看護師として働いていれば誰もが経験するであろう、患者さんの急変。
具体的には
- 部屋に行ったら意識がなかった
- 訪室していた時急にお腹の激痛を訴えた
- 急に吐血した
なんてこと過去に経験ありませんか?私にとってはもはやトラウマレベルです。
急変に遭遇した時、最初から落ち着いて完璧に対応できる看護師さんは中々いないはず(いたら尊敬します!)。
新人の頃は何をしたら良いか全然わからず、先輩の指示通りにも動けず。毎日落ち込んでいました。
急変対応は忘れた頃にやってきます。新人を脱しても、落ち込む時はあります。
そうして経験年数を重ねて、振り返って
ああすれば良かったなぁ〜
とたくさんの反省、後悔をして、成長していくものです。
昨日まで元気だった、もうすぐ退院できた患者さんが急変してしまう事は、本当に悲しい気持ちにもなります。
急変に対応できなかった自分の未熟さ、慌ててしまって冷静さを失ってしまう性格が、悔しくてたまりません。
そんな経験も、看護師の仕事に嫌気がさしてしまう1つかなと思います。
4、リーダー業務を任された時
経験年数を積んでくると、必ず回ってくるのが「リーダー業務」ですよね。
このリーダー業務の大変な所は、全体を把握しなければならない事。
- 疾患内容
- 治療経過
- 家族背景
などを把握していないと、スタッフへ的確な指示やアドバイスを行うことが出来ません。
またスタッフの業務状況を常に把握し、みんなが円滑な業務を行えるように調節する必要があります。
他スタッフや他部署、医師との連絡調整を行うのもリーダーの仕事ですよね。高いコミュニケーション能力も求められます。
病棟の1日が円滑に回るためには、リーダーの指揮、采配が重要です。
あんまりリーダーシップをとることが得意でない私は、お局様達から

と催促されることもありました…。
リーダーがついている前の日は、ついつい憂鬱な気分になってしまいます。
業務リーダーだけでなく、1年間の看護チームとしてのリーダーを任される場合も同じです。
目標が達成出来るようお局様方にお声をかけ、後輩たちのお尻を叩く(笑)
そんなことを1年を通してやっていかなければならないわけです。
年間活動報告なんぞ発表しなければならない時は、心の中で
もうやめてくださーい!
って叫んでしまいます。
本当、リーダー業務って、出来ればやりたくないですよね…。

5、プリセプターや日々の後輩指導を任された時
新人が入ってくるとなれば、必ずその新人を教える「指導者」がいますよね。
今や新人が辞めないよう、優しく優しく声をかける時代。
指導者は新人に気を使いながらも、看護師として必要な知識や技術を習得できるよう、日々指導していかなければならないわけです。
新人にも色々なタイプがいます。
- 何か注意すれば、落ち込む新人
- 全く聞く耳を持たない新人
- 同じ失敗を繰り返す新人
様々です。
新人が出来ていないことがあれば、お局様方より


なんていう小言がちらほら聞かれます…
一生懸命指導したつもりでも、こちらの思うように成長してくれる新人ばかりではありません。
教えたはずなのに…何で私のせいにされないといけないの…
なんて思ってしまうことも。
お局様と新人の板挟みで、自分のメンタルも崩壊してしまいそうになりますよね。
6、責任番を任された時
これは友達の話です。
他病院で働いてる友達とご飯に行った時のことでした。

と愚痴をこぼす友人。
すかさず私は
え、責任番なんてやってるの?
と突っ込んでしまいました。
話を聞いてみると、どうやら休日や祝日、師長や主任がいない時は、誰かが責任番になり病棟全体を統括するそうです。
そんな大役をもう同年代の友人がやっているかと思うとゾッとしました。
20代での責任番って結構重たくないですか?病院によってはそんなところもあるんですね。
怖いです…。

看護師の責任の重さとストレス
看護師として働いていると
- 責任が重いと感じる事
- ストレスを感じる事
って、結構多いですよね。
全く感じないなんていう職場は、無いでしょう。同時にストレスもたまり、仕事が嫌になってしまうことは絶対あるはずです。
そんなストレスフルな生活が続いていては、身も心も疲れてしまいますよね。
看護師には、リフレッシュする時間が最も重要だと思います。
例えば
- お休みがしっかりもらえる
- 長期休暇が取れる
- 時間外勤務がない
- 気の合う仲間がいる
なんて職場は最高ですよね。
今の職場はいかがですか?
今の日本では看護師が不足しており、完全に売り手市場だと言われています。
そんな看護師にとって有利な環境ですから、自分にとって働きやすい職場を手に入れることは可能です。
責任とストレスに潰されてしまう前に、より良い病院へ転職しましょう。


